校長挨拶

校 長  酒 井 孝 Img0311                                       

 はじめまして。令和6年度校長拝命を受け、関係者にお示しした学校経営に係る基本方針は以下2点です。

 ○生徒、職員が自他の存在を認め合いながら安心して暮らし、個々の生徒が夢を抱き豊かな未来に向けて努力できる環境を作る。

 ○自律心や責任感、協調性や生きる喜びなどについて職員が率先して生徒に範を示し、生徒の自己肯定感を育み成長を促す。

 力がなくても、自信がなくても、夢がなくても問題ありません。他者の存在や価値観を尊重できる人なら誰でも通っていいのが本校です。農業学習を基盤に、優しい先生方のもと、豊かな自然とゆったり流れる時間の中で、活力溢れる学校作りに協力してくれる生徒の入学を心からお待ちしています。

 さて、本校は、二十世紀の幕開けとともに明治34年(1901年)に開校した、県内屈指の歴史と伝統を誇る庄内地区唯一の農業高校です。創立以来、校訓「行学一如(ぎょうがくいちにょ)」のもと、地域の農業をはじめ各種産業の担い手として地域経済を牽引する方々、また地域の行政や文化・スポーツ等様々な分野で活躍する先輩諸氏を多数輩出してまいりました。この校訓は、修業(実行・実践)と修学(学問・研究)は一体であって、人格形成には学習と実践のどちらも重要であり、互いに影響し合って発展していくものだという仏教の教えに由来するものです。創立百周年に合わせて旧庄内藩主酒井家第17代当主酒井忠明氏から揮毫して頂いた記念碑(写真)も建立されました。

 

 また、本校では食料生産科と食品科学科の二つの学科を設置しています。食料生産科の目標は、経営規模の拡大や経営の複合化に対応できる人材の育成、食品科学科の目標は、地域食材を活かした食文化の創造や食品開発など農業生産物を幅広くコーディネートできる人材の育成です。両学科とも、地域や産業が抱える諸課題の解決に向けたプロジェクト学習を中核に据え、生徒自らが計画・実行・評価・改善するサイクルの学習を日々楽しく実践しています。

 今後も農業教育を通して地域に貢献し、地域の期待に応える学校として努めてまいりますので、お力添え賜りますようにお願い申し上げます。